日本のジムではあまり見かけず、馴染みがないケトルベル。
筋トレでほどよい負荷になるという点で一緒なので、ダンベルと似たようなものと思われてる方も多いかもしれません。
しかし、普段ジムで体をムキムキに鍛えている方たちでも使い方を知らなかったりします。それくらいケトルベルは特殊で、ダンベルと使い方も違えば、そのトレーニングで得られる効果も違います。
ダンベルは瞬発的な力を鍛えることができて、鍛え上がった体はあまりスポーツの実践には向かなかったりします。
一方、ケトルベルは筋持久力や体幹を鍛えることができるので「運動神経を磨きたい」「スポーツ選手のような体力を手に入れたい」という人にぴったりのものです。
今回の記事は、そんなケトルベルでトレーニングをするメリットや、その使い方まで詳しく説明していきます。
もし気に入ったということであればおすすめのケトルベルも紹介しますので、そちらをぜひ購入して使ってみてください。
ダンベルトレーニングの決められた動きというよりは自由な動きのあるトレーニングができますよ!
ケトルベルとは

ケトルベルの名前の由来は、おもりとなる金属の球体に取っ手が付いていて、それがやかん(kettle)のように見えることからこの名前がつきました。
そして、元々ロシアの軍隊の訓練に使われてたそうです。ロシアの軍隊は当時、世界最強の軍隊を誇るアメリカとほぼ互角で張り合えるくらいの強さでした。
当時の人たちがケトルベルを使って体を鍛えていたとなると、ケトルベルで体を鍛えることはかなり強靭な体を作ることができることが考えられますよね。
ケトルベルで鍛えるメリット

ケトルベルで鍛えるメリットは3つあります。
- 体幹を鍛えられる
- 運動神経を磨くことができる
- 長時間運動できる体力がつく
それぞれ説明していきますね。
体幹を鍛えられる
ケトルベルには持ち手より先におもりがあるので、動作に伴い体の外側に重心が移動します。それを支えようとする力が働くので体幹を鍛えることができます。
長時間運動できる体力がつく
ケトルベルを使ったトレーニングの動きを何度も繰り返すにはかなりの力と持久力が求められます。10回~15回反復するだけで息があれてくるので、ランニングと同様の効果、心肺機能が鍛えられます。
運動神経を磨くことができる
スポーツは足腰がしっかりとしていないとどのスポーツも上達しません。
ケトルベルを使ったトレーニングは、お尻とハムストリングスを中心に全身を使った動きが基本です。お尻とハムストリングスを重点的に鍛えられることで、しっかりとした下半身が得られます。
では実際にどういう風にトレーニングをしていけばいいのか、基本を紹介していきます。
ケトルベルの使い方

ケトルベルは使い方が特殊で、トレーニング方法もダンベルで行うものとかなり変わってきます。
その動きの中で基本となるのが、スイング、スナッチ、クリーンと呼ばれる動きがあります。基本的にケトルベルをスイングしたり、持ち上げたりする動作になります。
それぞれ説明していきますね。
スイング
鍛えられる部位:大臀筋 ハムストリングス
やり方
- ケトルベルを床に置き、ベルから一歩下がって立ちます。
- お尻を後ろに突き出し腰を落とします。(背中は真っすぐ)。
- ケトルベルを両手で持ちます。
- 股関節を伸ばしベルを前方に振ります。
- その反動でベルを股下まで持ってきます。
- (4)(5)の繰り返しで回数は10回~15回行いましょう!
スナッチ
鍛えられる部位:股関節、肩、
やり方
- ケトルベルを床に置き、ベルから一歩下がって立ちます。
- 片手でケトルベルを持ちます。
- 片手で振り上げます。
- 胸の高さまで一度引き上げます。
- 一回下ろします。
- その反動を利用し、ベルを頭上に持ち上げます。
- 下ろします。
- (3)~(7)の繰り返しで10回~15回行いましょう。
クリーン
鍛えられる部位:腕、大臀筋、ハムストリングス
やり方
- ケトルベルを床に置き、ベルから一歩下がって立ちます。
- 片手でケトルベルを持ちます。
- 片手で胸の高さまで振り上げます。
- 下ろします。
- その反動を利用し、再度胸の高さまで振り上げます。
- 下ろします。
- (3)~(6)の繰り返しで10回~15回行いましょう。
またスイングやスナッチをせずに、負荷や道具の代わりとして使うことで、スクワット、デッドリフト、プッシュアップ、ナロープッシュアップなどの筋トレ種目も行うことができます。
ケトルベルの選び方

ケトルベルがダンベルやバーベルで行うトレーニングと違うというのはおわかりいただけたと思います。次にケトルベルの選び方を説明します。
ケトルべルはふつうのダンベルとはおもりの位置が異なるので重量感覚も変わってきます。ダンベルより少し重く感じます。
なのでケトルベル初心者の人は、男性なら12kg~16kg、女性は6kg~8kgを選ぶことをおすすめします。怪我をしないように無理に重たいものを持つ必要はありません、自分の力にあった重さを選びましょう。
基本的にケトルベルはメーカーによって大きく異なることはありません。
好きなデザインを選んで自分のお気に入りを見つけましょう。あとは自分の財布と相談しましょう。
人気・おすすめのケトルベル8選
Amazonベーシック
価格:4,400円(16kg)
Amazonベーシックは高品質の固体鋳鉄製作で耐久性と腐食防止のため塗装済みです。
SIXPAD
価格:2,068円(4kg)~3,608円(8kg)
クリスチャーノロナウドのシックスパッドのCMでお馴染みのメーカーが出しているケトルベルです。
ケトルベル魂
価格:1,980円(4kg)~7,480円(32kg)
カラーバリエーションが豊富で、かわいいデザインが特徴のメーカーです。
BODYMAKER
価格:3,800円(4kg)~14,800円(20kg)
当記事で紹介したケトルベルのトレーニング方法の動画で使われていたのはこのBODYMAKERのものです。
FIGHTINGROAD
価格:4,990円(8kg)~6,990円(12kg)
ダンベルやバーベルなどを販売しているFIGHTINGROADというメーカーのケトルベルです。
IRONTEC
価格:4,730円(8kg)~11,300円(24kg)
IRONTECのケトルベルは表面がラバーコーティングされているので傷つけにくくおすすめです。
IVANKO
価格:5,170円 ~18,640円(重さによって異なる)
IVANKOはオリンピックでバーベルやプレートが採用されるなど、品質に信頼のあるメーカーです。重厚感のあるクールなデザインで良いですね。
ANTARES 可変式ケトルベル
価格:8,800円
プレートを変えるだけで、3.6kg~18kgに重さの調節が可能。重さを1つ1つ買い揃える必要なし!費用が抑えられる。
まとめ
以上、筋トレに人気・おすすめのケトルベル8つを紹介しました。
軽くおさらいしておくと
ケトルベルはロシアの発祥で、当時の軍人が強くなるために訓練で使われていたもの。
ケトルベルトレーニングを行うことで、アスリートのような動ける体をつくることができる。
ということでした。
私はケトルベルのことが好きで、多くの人にケトルベルのことに少しでも興味を持ってもらいたい!という思いで今回書かせていただきました。
もし興味がでてきたという方がいれば、ぜひ一品購入して一度手にとってみてください。
従来のトレーニングとは別に新しい刺激が筋肉に加わって、より良いカラダをつくれるはずです!
それではみなさん、いい筋トレライフを!
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