本記事ではSQLという言語について解説します。
他のプログラミング言語とは密接な関わりがあるものの、実際SQLはプログラミング言語ではありません。
どんなものなのでしょうか?
SQLとは?
前述の通りプログラミング言語ではありません。
SQLは、リレーショナルデータベースに蓄積したデータを操作したり定義するための言語です。
SQLを習得すると、データベースに保存されている膨大なデータの取得・更新・削除・追加を容易に行えます。
またSQLは、国際標準基準の言語なので、データベースが変更になった際でも、同一のSQLで引き続き操作可能です。
プログラミング言語との違い
データベース内の操作を行うのがSQLの役割であることが、プログラミング言語との違いです。
表計算ソフト・Excelで、保存しているデータを探すときには、エクセル内にあるフィルター機能を使用します。
SQLもこのフィルター機能と同じようなことをしているのです。
SQLの文法を設定することで、様々なデータに、操作を命じることができます。
「何かに命令する」という観点からは、プログラミング言語とデータベース言語に違いは見られませんが、「何に命令するか」で違いがはっきりします。
SQLの特徴
データの取得・登録・更新・削除、データを特定するための調査を行えます。
先ほど、リレーショナルベースという単語を記載しました。
SQLに保存されているデータは、表形式のような形で保存されているので、条件別にデータを操作したり検索することができます。
他にも、データを条件や種類ごとに、削除・変更・作成することも可能です。
②SQLの種類
SQLには代表的に3つの種類に分類できます。
種類1:DML(データ操作言語)
データの取得・登録・削除・変更の操作に分類されます。
例えば以下のようなコードがあります。
- SELECT文→レコード取得
- UPDATE文→レコード更新
- DELETE文→レコード削除
- INSERT文→レコード挿入
種類2:DDL(データ定義言語)
SQLのシステムの中で、データベースやデータベースの作成を行う文法です。例えば以下のようなものがあります。
- CREATE文→データベース・テーブルを作成
- DROP文→データベース・テーブルを削除
- ALTER文→データベース・テーブルの変更
種類3:DCL(データ制御言語)
SQLのシステムの中で、データベースを管理・操作を行う文法です。
例えば以下のようなものがあります。
- GRANT文→権限を与える
- REVOKE文→権限を奪う
- COMMIT文→トランザクションの確定
- ROLLBACK文→トランザクションの破棄
SQLのインストール方法について
次にSQLのインストール方法について解説します。10ステップで終わるので、簡単です。
①SQLサーバーをダウンロード
最初に公式ウェブサイトで、SQL Serverをダウンロードします。
https://www.microsoft.com/ja-jp/sql-server/sql-server-2019
サイト内を下まで見れば、ダウンロードについての旨の記載があります。
②ファイルを実行
ダウンロードが終わったら、「SQLServer2019-SSEI-Expr」というファイルを「管理者として」実行します。
③インストール方法を選択
「管理者として実行」を選択すると、インストールの方法を尋ねられます。
真ん中のカスタム(C)を選んでください。
次にローカルデータベースを作成するために、「Express Advanced」を選び、ダウンロードします。
④ダウンロードが完了したら
ダウンロードが終わったら、「SQLEXPRADV_x64_JPN」のファイルをやはり「管理者として実行」します。
「SQL Server インストールセンター」の画面が表示されるので、
①「SQL Serverの新規スタンドアロン インストール」を実行
②既存のインストール機能に追加
このどちらかを選んでください。
⑤最後に
「インストール進行状況」の画面が表示されるまで、「次へ」のボタンをクリックすると、インストールが完了します。
インスタンス・データベースエンジンのインストールを終えたら、「SQL Server Management Tools」をインストールします。
⑥言語設定
インストールを終えると、言語設定をします。
日本語版をダウンロードするなら、「使用できる言語」の項目に、「SSMS-Setup-JPN」ファイルを管理者として実行します。
言語設定に関するファイルを実行後、インストールボタンをクリックすると、言語のインストールが始まります。
終了後、SQL Server Management Studioを開始してください。
SQL学習方法
「SQLが気になる!」「SQLを学びたい!」という方向けに、SQLの学習方法を解説します。
学習方法は主に3つあります。
①学習サイトで学ぶ
SQLを取り扱う学習サイトが、いくつかあります。
ここでは3サイトの特徴を簡単に紹介します。
サイト1:「SAMURAI ENGINEER Plus+」
「SAMURAI ENGINEER Plus+」は、会員登録をするだけで、SQLの勉強を無料ですることができます。
SQLの基礎的な使い方はもちろん、他のプログラミング言語を学ぶこともできます。
このサイトの強みとして、エンジニア・プログラマーに無料で質問をすることができます。初心者の方には1番おすすめです。
サイト2:「Progate」
「Progate」では、スライド形式でプログラミングを勉強できます。
このサイトも会員登録をするだけで、SQL基礎的な知識や使い方を習得できます。
1日丸ごと使えば、スライドを一周できます。
サイト3:「ドットインストール」
ドットインストールは、動画でSQL言語について学べます。
動画一本の時間が3分程度なので、まとまった時間が取れない方や、集中力が続かないという方におすすめです。
②書籍で学ぶ
SQLはインターネット・書籍どちらも情報提供サイトが豊富です。
書籍でも、テキスト形式から漫画まで沢山あります。
それほど難しい思いをすることもありません。
書籍の中にも、難易度があるため、口コミや又は実際に店頭で本を手に取ってみながら、自分のレベルにあった書籍を選んでください。
③資格を取ってみる
資格を取得する過程でSQLを学ぶのも一つの手段です。
SQLを学べる関連性のある資格は以下のようなものです。
- ①IPAデータスペシャリスト試験
- ②オラクルマスター
- ③OSS-DB技術者認定
資格を取得することで、基礎的な知識や使い方が学べるだけでなく、トラブルなどの緊急時の対応や、扱えるソフトウェアが増えることもメリットです。
エンジニア採用にも役立ちます。
まとめ
本記事ではSQLについて解説しました。
プログラミング言語とは異なりますが、データベースを使う際、SQLは非常に役立つ言語になるため、ぜひ学んでみてください。